200000hits Present-TEXT               

月明かりの妖しい夜に

Words by リゲル様 


月に見られて
 
そして
かすかな闇の声に震え
独り不埒な、愛しい器を曝す
湿った皮膚に覆われた赤い肉の器を曝す
満月に白い裸身を曝す、白い乳房を曝す
月の妖しい明かりに曝す


そして
かすかな闇の声に震え
大きく脚を開き生殖器を曝す
絡まる匂いを月に曝す
指で押し開き暗い裂け目を曝す

そして
かすかな闇の声に震え
暗い鎖が乳房を這い、股間に這い、締め上げる
冷たく黒い鎖が淫らに発情し膨れた生殖器を
黒い鎖の絆が月に曝され発情した心を
月の光の中に浮かび上がらせる

そして
かすかな闇の声に震え
夢の中で泣いていた
優しい腕の中に抱かれ泣いていた
この刹那が何時までも今であるように泣いていた
戻らぬ夢の中で泣いていた
月明かりの夜に泣いていた

そして
かすかな闇の声に震え
肉体に刻まれた月のかけらの疼きに慄く
しっとりとした肌の毛穴から染み出てくる淫らさに慄く
月が溶け込んだ淫靡な欲情に慄く
立ちのぼる欲情に慄く
泣きながら身を委ねるその欲情に慄く

そして
かすかな闇の声に震え
月の妖しい光が心の鎧を、衣を剥ぎ取る
血は泡立ち淫らな肉の塊となり
月の雫は血の滴りはとなり
柔肌は獣のごとくざわめき、血の匂いを纏う

そして
かすかな闇の声に震え
花びらが重なり合い
その花の形を現わすように
その雫が混ざり合い溶け合い
その魂を浮かび上がらせる
月の光に浮かび、沈み、
繋がれその魂を闇に浮かび上がらせる
白い肌に潜む螺旋の蛇の縄の痕を浮かび上がらせ

そして
かすかな闇の声に震える
闇に闇を重ね、深い闇に繋がれ
赤子のように闇の中にうごめき
愛しきものを求め泣き叫び
月に曝され、月に泣き叫ぶ

そして
かすかな闇の声に震える
赤暗い裂け目の裡側で
白い乳房の裡側で
よく呻く唇の裡側で
熟れた柔らかな白い皮膚の裡側で
貪欲な瞳の裡側で
月に曝され血の欲望が膨れ上がり
月に曝され疼き悶え
蛇の赤い鱗が縄目となり浮かび上がり縛り上げられ
月の白い明かりの中で
ひとり赤い蛇に縛られた女が妖しく蠢いている

そして
かすかな闇の声に震える
月明かりの妖しい夜に


戻る