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異質なものにひかれ、異質なものを受け入れたがる。
異質なものを受け入れることで、
自分の中の足りなかった部分が満たされ、
そして本当の自分が出来あがる。
はじめて、Mであることを意識した時、
私はSであることを自覚している男の腕の中にいた。
異質なものの匂い。
求めていた何かがそこにあったからだろうか。
その腕の中は本当に居心地がよかった。
柔らかな責めの中で、
私は今までなかった快楽が一気に押し寄せてきて、
これが本当に「壊れる」といった感覚なのだと思った。
私は夢中で「壊れる・・・」と叫んだ。
彼は「壊れたらまた作り上げてやるから・・・
今度は俺の形に作り上げてやるから、安心して壊れろ」と言った。
私は快楽の渦の中で、
自分の居場所はここなのだと安堵感を感じていた。
彼とは最高の関係だった。身も心もいつも満たされていた。
私は彼の幻影を探しているのだけなのだろうか。
それとも・・・
いや。そうではないはず。
あれはきっと自分を解放するためのプロローグだったのだ。
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