調教

それはごく普通の出会いだった。

会社では控えめな目立たない娘だったが、
僕は何故か気になっていた。
回りのOL達とは違う、どこか影のある雰囲気…
そんな彼女が、時折見せる笑顔にドキッとする事があった。
あまり話もした事も無かったが、思い切って食事にでも誘って見た。

「これから食事にでもどう?」

返事はあっさりOK。
彼女の口数はあまり多くは無く、僕が一方的に話している感じだった。
今までつき会ってきた女性達は、何故か活発な娘が多く
僕が聞き手に回る事がほとんどだったので、
僕が話すことをただ「うん、、うん、、」と聞いている彼女は、
僕にとって、とても新鮮だった。

何度かデートを重ね、そしてはじめての交わり…
彼女はそれに関しても受身だった。
初めてじゃ無かったのが、僕には意外ですらあった。
それ以降、僕らは何度と無く体を重ねたが
その度、僕には不安が募った…。

----彼女が満足していない----

僕もそんなに経験が多い方ではないが、
人並みに女性を喜ばす自身はあったのに…。
彼女に問いただして、はっきり言われるのも怖かったが
思い切って彼女に僕の不安を伝えて見た。

「僕では満足できない?」

彼女は口ごもっていたが、ポツリポツリと話し始めた。
普通のSEXでは、満足できないこと。
支配されることに、愛を感じること。
束縛されればされる程、心が解放されること。

戸惑いはあった。
しかし今までの僕の愛し方では、
彼女を愛することができないと言うことは理解できた。

あれか数ヶ月…。
彼女の愛され方と僕の愛し方のギャップが、
少しずつ埋まってきたのがわかる。
以前の僕にとっての「非日常」が「日常」に変わってきている。
物理的には、彼女を縛り、自由を奪っているが
精神的に縛られているのは、僕の方かもしれない…。

もう、彼女なしではいられないのだから…。

そう、、、調教されたのは僕の方かも知れない…。

Word by cyau.



トップへ
戻る