At the bar         words by COOOL教授



カウンター越しの濡れた視線に気付いたのはいつのことだろうか。
シェーカーを持った俺の手を、じっと見つめていたのも知っていたんだよ。


涙を浮かべたカクテルを一気に飲み干す唇、
雫がつたう首筋に幾度となく口づけをした。

身体と身体が細胞と細胞がピアノの旋律ように
しなやかに絡み合った時、君は何を思ったの。

かき乱れた髪と恍惚の渦から垣間見た表情はとても貪欲だった。

「もっと・・・」

密かな笑みから感じ取った一度っきりの果てしない夜。
意識が闇の中に葬られてゆく瞬間、もう2度と逢わないことを誓った。
でも、また逢うであろうことも知っていた。

子宮の中で交わした約束。
あの時、染色体が疼いたのは俺だけか。

そして、今夜も俺はカクテルを振る舞い、君はカウンターを指で弄ぶ。

誰も知らない秘密(Secret Bar)を咥える。   






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