真昼のESSAY
〜お目覚め過去日記より抜粋〜



■隙のある男
女子アナたちが、テレビの対談で、好きなタイプの男について語り合っていた。

満場一致で、盛り上がったのが、「尊敬できて、隙のある男」だった。

「尊敬できる」とか「優しい」とかは、今まで散々語られたけれど、「隙のある男」というのは私の中で初めてのフレーズだった。

・・・隙のある男。

完璧なのにどこか隙がある女・・というのはとてもセクシーだと言うけれど、もしかしたら、男にもそれが当てはまるのかもしれない。

「尊敬」だけでは、面白味がない。

完璧過ぎると、そこに壁が出来て、それ以上その男に絡めなくなってしまう。そうかといって「隙」だけでは、頼りなさ過ぎる。

尊敬の上に少しだけの絡める隙が欲しい。

大きな愛情の上で、私を表現できるだけの隙間を与えて欲しい。そういうことなのだろうか。

そう考えると、尊敬できて隙のある男とは最上級にいい男だと思う。
■鎖
鎖に繋がれ、あがいてるけど

鎖が無ければ、不安なんだろ?



マンネリブギ St.sliders
■どうでもいいこと。
プライド。

他人を卑下することで
ようやく保つちっぽけなプライド。

そんなものはどうでもいいこと。

持て余した自分のプライド。
そしてその処理の仕方。

そんなことはどうでもいいこと。

Look at me.
私を見て。
独り善がりの空虚な言霊だけが
無機質な空間に響く。

誰も私なんか見ていない。
誰も私なんか必要じゃない。

マスターベーションはそろそろ終わりにして
本当の自分をしっかり見詰めて。          
■今日から
もう11月。

落ち葉を眺めながら
季節の変わり目を感じて。

季節は必ず巡ってくるって
とてもありがたいこと。

寒い冬が来ても
必ず春は来るし

不安定な春の次には
突きぬけるような夏が来るんだもの。

必ず明日は来るんだもの。
■不審者
凶悪な事件が多発して以来
会社での不審者対策は、欠かせなくなってきている。

今はまだ寒いからいいが
暖かくなってくるとこの辺りは無法地帯になってしまう。

社内での不審者にはまず口頭で退去を求め
抵抗するようだったら、不退去ということで
警察に連絡することになっている。

不審者は不審者だ。
強く関わる事はない。
強く関わるのは警察の仕事だ。

会社はそういうスタンスだ。

私もそれでいいと思う。
■ 自信家
自信というものは厄介だ。
有り過ぎても、無さ過ぎても
それは自分とその周囲を静かに崩壊させていく。

素焼きの脆い器が割れる時は
小さな気泡から始まり
見えないヒビがあって
そしてかちんと真っ二つに割れるものだ。

その小さな気泡に気づけるような
感のいい、スマートな大人になりたい。

日々自分の行動を冷静に省みたり
ポリシーを変えたりして軌道修正していくことは
実はとても困難な作業。

きっとほんの一握りの
頭のいい大人だけが出来る妙技なのかもしれない。
■余裕
余裕を無くした人間は醜い。
無差別に人を妬み
無意味に人を羨む。

屈折した感情は憎悪にも変わり
あなたのその美しい顔さえ醜く歪ませる。

余裕を無くし、切羽詰った険しい顔で
人の苦しみをつついて
ようやく自分のプライドの
バランスを取ろうとするのは

・・・・・虚しい限りだ。
A lady sucker said......
究極さ。
好きな人のためなら、なんだってするでしょ。
女の人って。

lady suckerはそう言った。
女の愛を餌に生きてきたあなたのリアルな台詞。
あなたの生きてきた糧。

彼女は愛に生き
あなたは彼女の愛と言う名の生きがいを
手助けして暮らしたという訳か。

互いに足りない部分を補い合って
二人はちゃんと等式で結ばれていたなら
それでもいい。

少し歪んだ等式だけれど
等式には変わりない。
等式のままでいられるならば
・・・・それでもよい。
短絡的哀歌
欲しかったから盗んだ。
嫌だったから逃げた。
むかついたから殺った。
ヤリたかったから犯した。

理由なんてナンセンス。

ウザイよ。キモイ。
ヤバイよ。マジで。

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・・・いつしか君たちの
昨日と今日が一本の線で繋がって
そして、胸ときめく未来を予想できたら。

そしたらもっと寂しくないはず。
そしたらきっと空しくないはず。

鳴り止む日がいつか来るのか
明日が見えないあの子の哀歌。
冬の句
冬蜂の 死にどころなく 歩きけり

             村上鬼城

生きながら 一つに氷る
       海鼠(なまこ)かな

            松尾芭蕉


寒くなると不思議と冬の句が頭に浮かぶ。
なぜだろう。
私は冬蜂なのだろうか。
・・・それともなまこのようになりたいのか。

早く暖かくなればいいのに。
春が来れば
また一から生きていける気がするのに。

それでも冬はやってくるのだけれど・・。
その後
荒れた雨夜。
翌朝のわざとらしい青空。

まるであなたみたいで
少しだけ切なくなった。





photo by mia 出張の帰りに見上げた空
夜中の歌舞伎町
メインストリートは茶髪の黒いカラスで溢れ
街は異様な匂いを放っている。

街には落とし穴がいっぱいで
上手に歩いているつもりでも、少し体勢を崩せば、
すぐにその落とし穴に嵌ってしまいそうだ。

この街の夜の世界に生きる人々の数は
流動的に、果てしなく増長していて
今日見たあの顔も明日には、
その姿も命も消えていることがある。

夜中の歌舞伎町。
歓楽街という名の伏魔殿。

街にはここでしか通用しないルールがあって
どのルールも守れずに流れてきた人々も
不思議とその過酷なルールに従っている。

人にはそれぞれ
自分の住むべき場所というものがあるらしい。

一攫千金を夢見たあの子。
自分の居場所を求めたあの人。

流れ続けて暮らすことは、
不安定なエネルギーを使うらしい。

人には居場所が必要なのだろうか。
そして、ここがあなたの居場所になるのだろうか。

それは私にも分からない。
あなたにも。そして誰にもわからない。
決めて?
「どうしたい?お前が決めていいよ。」

あなたが決めてくれればついて行くのに。

私の返事なんか求めずに
この手を引いて、体を抱き上げて
連れて行ってくれたらいいのに。
過去の清算
どれだけ詫びても、何かの代償を用いても、
あなたはそれをヒステリックに騒ぎ立てるだけ。

何度詫びても、また詫びを求め、
代償は受け取るくせに、
あなたは決して許すとは言わない。

私たちの過去を精算するというのに、
そこには私の意志は反映されず
あなたが私を許すということのみが重要視される。

感情と執念がただ渦巻くだけの
エンドレスライン。

過去を清算するという作業は可能なのだろうか。
過去は清算できるものなのだろうか。

本当は、あなたは私をずっと許したくないはず。
許さずに、永遠に私にしゃぶりつきながら、
墓場まで引きずって行きたいのでしょう。

許してしまえば、あなたの存在価値が
無くなってしまうということをあなたは知っている。
そして、過去の清算なんて存在しないということも。

時代の節目に現れる過去の問題。

アジアの問題。
そして世界の問題。
Wish
わかっているのに
もう君は僕の傍にはいないってこと。

でも、どこかで期待してしまうのは何故だろう。

誰に抱かれても、きっと僕のことを思っている。
僕の迎えだけを、待っているなんて。

わかっているのに
もう君は僕の傍にはいないってこと。
Thinking
・・・I Thinking。

裏切りや落とし穴に
はまらない為のディフェンス。
母体回帰
私はちょっと生暖かくて、
そしてちょっと塩辛いスープの中で浮いていた。

真上からはやわらかな日差しが私を包み
耳からは、心地よいリズムが体に響いていた。

私は体を脱力し、目を閉じて、
ただそのスープの中に浸かっていた。

遠くから私を呼ぶ声がする。

その声の主は、段々に私の傍にやってきて、
そして背後から私を慈しんだ。

私の不安定な足を支え、体を抱き上げ、
それから前に回って、
私の体に毛布を掛けて囁いた。

「もう大丈夫だ」

穏やかで優しい声は、私を安定させた。
塩辛いスープの中で私は安定を取り戻した。
呼吸を感じ、光を感じ、私は少しずつ生き返った。

目を開けると、そこには
私を導いた声の主はいなかった。

私は彼の言葉によって解放されたのだろうか。

・・・それとも。
My favorite poem #1  
「生きる」     谷川 俊太郎

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥がはばたくということ
海がとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ


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